理論上は落とすことが出来ますが、手磨きで落とせる傷は軽度の（ごく微細な）傷に限られます。

手磨きでもセリウムは作用しますから理論上は時間を掛ければ爪が引っかからない程度の傷でしたら手磨きでも落とすことが出来ます。ただし、自動車のフロントガラスは面積が大きいため手磨きでそれを落とすとなると莫大な時間と労力を要することになるでしょう。

例としてガラス面に付いたペーパー1500～2000番相当の傷を手磨きで落とそうとすると10cm四方の小さな範囲を手磨き用パットで加圧しながら500～1000往復させて磨く必要があります。時間にして数分～数十分です。完全に仕上げるにはそれ以上の時間が掛かる場合もございます。小さい対象物ならともかく、自動車のガラス面の傷を手磨きで落とすのはとても大変な作業なのです。

時計のガラス風防（レンズ）やカメラのレンズのについた傷が本製品で以外と簡単に落ちたという実例はそのため（対象物が小さいから）なのです。

上でも説明しましたが、セリウムでガラスに付いた傷を落とすためには小範囲を加圧しながら繰り返し磨いてセリウムをうまく作用させる必要があります。一度に広い範囲を磨こうとしたり、ガラス面の水分が多すぎると傷は全く落ちないでしょう。

上記のような理由で当店では専用バフとマシンの利用を薦めています。